MMAとは
『MMA(Mixed Martial Arts=総合格闘技)』とは打撃、投げ技、寝技、絞め技、関節技など様々な攻撃が認められた挌闘技です。世界最高峰の総合格闘技団体「UFC」では’’オクタゴン’’と呼ばれる金網で囲まれた正八角形のケージ内で試合が行なわれます。
MMAの起源は「ルール制限がない戦いでどの競技が一番強いのか?」そんな人々の永遠の疑問を解決するために行われたUFCの第1回大会でした。反則技は「噛みつき、目潰し」のみで「体重無制限、頭突きアリ、グローブの着用も不要、決着方法は失神orギブアップのみという今では考えられない「喧嘩ルール」で行われました。
ルール
北米やヨーロッパ等殆どの団体では主にニュージャージー州アスレチック・コミッションが定めるユニファイドルールが採用。アメリカでは必ずユニファイドルール従い大会が行われていて、全州において開催地の管轄機関の定めるルールに則って競技が行われます。
しかし、日本ではMMA団体ごとに独自のMMAルールを作って大会を開催できます。
そのため日本で一番有名な団体である「RIZIN」では’’リング’’を採用していてユニファイドルールでは禁止されているサッカーボールキック(グラウンド状態での顔面への蹴り)や踏みつけ、四点ポジションでの膝蹴りが認められている他、独自の判定基準を設けています。
今回は多くの団体が採用しているユニファイドルールについてまとめていきます。
服装&グローブ
選手はコミッションに承認されたMMAショーツ、競技ウェアを着用しなければなりません。またシューズや道着、ロングタイツの着用は禁止されています。
グローブはオープンフィンガーグローブ(4オンスから6オンス)を着用する。更に、試合時のグローブはコミッションの承認を得たものを使用しなければならないため、選手は自分自身が所有するグローブを着用してはいけない。
ラウンド数
UFCの通常の試合は5分3ラウンドで行われます。
しかし、タイトルマッチや各大会のメインイベントに関しては5分5ラウンドになります。
インターバルは各ラウンド間で1分。
決着方法(判定)
MMAの試合の決着方法は、打撃対戦相手を失神させるKO勝利や一方の負傷によってレフェリーが試合続行が不可能と判断するTKO勝利。絞め技や関節技で相手をタップさせる1本勝利があります。
それ以外にも選手のセコンドがタオルを投げ込み試合をストップさせることも可能です。
制限時間内に決着がつかなかった場合、勝敗はオクタゴンの周囲の異なる場所に配置された3名のジャッチの採点に委ねられることになります。
【得点】 | 【説明】 |
10-10 | 両者が互角で明らかな優位性を示していない場合 |
10-9 | 一方の選手が、 効果的な打撃・ グラップリング、その他の動きにより僅差で勝った場合 |
10-8 | 一方の選手が打撃やグラップリングによって圧倒的に試合していた場合 |
10-7 | 一方の選手が打撃やグラップリングによって完全にそのラウンドを支配した場合 |
判定は相手に与えたダメージやグラップリングによるコントロール、積極性などを総合的に判断し優勢な一方の選手に10点、他方の選手には9点以下を各ラウンドごとに与え、合計得点で勝敗を決めます。
尚、両者が互角で明らかな優位性を示していない場合10−10が与えられます。それ以外にも一方が打撃やグラップリングによって圧倒的に試合していた場合10−8。更に、殆ど目にする機会はありませんが、一方が打撃やグラップリングによって完全にそのラウンドを支配した場合10−7がつけられることもあります。
【判定の呼称】 | 【説明】 |
ユナニマス・ デシジョン | 3人全員のジャッジが同じ競技者を支持した場合 |
スピリット・デシジョン | 2人のジャッジが一方の競技者を支持し、1人のジャッジが相手を支持した場合 |
マジョリティ・デシジョン | 2人のジャッジが一方の競技者を支持し、1人のジャッジがドローとした場合 |
ドロー | 2名以上のジャッジが一方の競技者を支持しなかった場合 |
禁止技
禁止技は代表的なものを紹介します。
- 頭突き
- 目潰し
- 噛みつき
- 相手にツバを吐く行為
- 髪の毛を引っ張る行為
- 股間への攻撃
- 鼻や耳、傷口に指を入れる行為
- 指関節
- フェンス掴み
- 罵声を浴びせる行為
- 脊髄や後頭部への攻撃
- グラウンド状態の相手の頭部へのキックや踏みつけ(サッカーボールキック、蹴り上げ)
階級
ネバダ州アスレチック・コミッションおよびボクシング・コミッション協会が制定するユニファイドルール全14階級の統一階級制区分
*アトム級 | 105 lb (47.6 kg) |
ストロー級 | 115 lb (52.2 kg) |
フライ級 | 125 lb (56.7 kg) |
バンタム級 | 135 lb (61.2 kg) |
フェザー級 | 145 lb (65.8 kg) |
ライト級 | 155 lb (70.3 kg) |
*スーパーライト級 | 165 lb (74.8kg) |
ウェルター級 | 170 lb (77.1kg) |
*スーパーウエルター級 | 175 lb (79.4kg) |
ミドル級 | 185 lb (83.9kg) |
*スーパーミドル級 | 195 lb (88.5kg) |
ライトヘビー級 | 205 lb (93.0kg) |
*クルーザー級 | 225 lb (102.1kg) |
ヘビー級 | 265 lb(120.2 kg) |
*スーパーヘビー級 | 265 lb(120.2 kg)以上 |
まとめ
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!
今後は主要団体について順番にまとめていきます。(UFC、RIZIN、ONE、その他…)
この記事を読んで少しでも挌闘技に興味を持って貰えたら嬉しいです🤲
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